池坊とは

池坊のいけばなとは

私達は恵まれた美しい四季の中でその時に咲く草花たちを見、情緒を感じてきました。
いけばなの歴史は古く記述として登場してから550年余りになります。
最初は仏前供花に始まり、鎌倉時代になると日常の生活にも取り入れられるようになり、軸を掛けたり花を飾る床の間の原型ができてきました。そしてもてなしの花へと発展し、江戸時代になると町人の間にも広がって、人々の暮らしの中にも受け入れられ、伝統を守りながらもその時代時代の流行を取り入れ今日まで発展してきました。
日々の暮らしの中で気軽に誰でも楽しめる文化であり、いけばなが広く親しまれ続けている理由と思います。
池坊のいけばなは、人の心と花の心その命をあわせて生まれる文化です。

いけばなのこころ

花は咲いている時が一番美しく感じますが、これから花開こうとしているつぼみにはエネルギーを感じます。
季節とともに葉がなくなった枝には芽ばえる季節を待つ静寂の美しさを感じます。
その植物の生命美を自分の思いで表現してあげると、植物が生かされてくるでしょう。