立花

立花とは

いけばなの中で最初に様式が整えられた花形の花です。
高く立つ真と下草で構成され「たて花」から発展してきました。多くの草や木が互いに競い、和合して作り出します。
7つ又は9つの役枝をもって構成される高度ないけばなです。立花の中には、伝統ある「正風体」と日本の住空間や人々の感性にふさわしい「立花新風体」があります。

古典立花

立花(タテバナ)の時代から江戸時代の頃までの立花

たてはな

最初の頃は、その時々の花を花瓶に挿しただけで形や決まりごとはありませんでした。
室町時代になってから「三具足」が飾られました。「しん」と「下草」で構成された形式的な花です

立華十九ヶ条

立花十九ヶ条は、明治十九年に池坊専明によって定められたものです。口伝花が集められています。









奥伝三ヶ条

谷越し、谷渡り真、三段枇肥・胴束



砂之物

自然的な景観を一瓶の庭にたとえ生けた作品です。
床の間の立花に対し、床脇の棚下の花を「砂之物」といいます。
「一株砂物」「二株砂物」があります。





誇張と省略

小振りに生け小さな役枝を省略し、小さく極限の中に枠・弾みを表現したいけ花です。
小さくてもスケールの大きい花です。





立花正風体

伝統と規短性を生かした立花































立花新風体

立花正風体の持つ伝統美を大切にしながら今日の住環境に適応したいけ花です。
1999年に池坊専永宗匠により発表されました。











































小品立花